群ごとに平均Xbarと標準偏差sを求め,それらをプロットする事で管理図を作成することはできます.しかし群がn=30,000と大きいので,管理限界の幅は非常に狭くなります.管理限界の幅が非常に狭いと,ほんの些細な変動であっても管理限界外に点が出てしまう事になります. 仮説検定の検出力の立場から言えば,検出力が高いことは望ましい事なのですが,実務の立場から言えばあまりにも検出力が高すぎて使い物にならなくなります.
群の大きさが30,000もあるならば,平均,分散の「推定誤差」というものは無視できるほど小さいでしょう.つまり,推定誤差を無視できるのですから,従来のように推定誤差をもとに管理限界線を統計的に求めることは,あまり意味がありません.この場合には,固有技術的な視点から「このあたりまでならば容認できる」という限界を決めてそれを活用するのが良いでしょう.
更新日 | 2011年11月15日 |
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FAQ番号 | 70007 |
カテゴリー | 手法・操作編(QC七つ道具) この手法の解説ページへ |
対象製品 | JUSE-StatWorks/V5 JUSE-StatWorks/V4.0 |
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