x-bar管理図を中心に説明いたします.x-bar管理図は,CL(μの推定値)を中心線としてばらつくx-barの分布を考えて,もともとの工程のμが変化しないことを帰無仮説として,中心線から離れた新しいx-barの値が得られたときに, 異常に大きい/小さいという判断に±3σのところに引いたUCL(上部管理限界)とLCL(下部管理限界)を用いています.従って,季節変動に限らず管理の対象となる工程の要因以外の原因で,工程平均μそのものが動くことがわかっている場合は,その影響を取り除いて管理図を作成,解釈する必要があります.
時系列分析をもちいて季節指数を調整して季節変動の周期を取り除いたデータで管理図を作成するか,回帰分析を用いてその残差に対して管理図を当てはめる「回帰管理図」というやり方も提案されています.もちろん,季節変動そのものが存在するといえるかどうかの統計的判断に,管理図を用いて連の数や長さの検定を用いることができますが,それが季節変動なのか,工程の変化そのものが周期的なのかの判断には固有技術的判断が必要となります.
更新日 | 2011年11月15日 |
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FAQ番号 | 70023 |
カテゴリー | 手法・操作編(QC七つ道具) この手法の解説ページへ |
対象製品 | JUSE-StatWorks/V5 JUSE-StatWorks/V4.0 |
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